
「どうすれば勝てるか」<「どうなったら負けるか」の方が大事です。
事業をしていると、必ず失敗することがあります。
人がやっていることなので、人為的なミスもあれば、将来を完全に見通すことも出来ません。
また、市場にニーズがあったとしても競合会社に負けることも多々出てきます。
どうやったら成功できるだろうか、何を真似すれば金持ちになれるだろうかと、勝つことばかりを考えてしまいますが、大事なのは「こうすれば、自分が負ける」パターンを把握することです。
人は意識していることより、意識していない潜在意識で体を維持しています。
潜在意識が無ければ、自分で命令をして心臓を動かさないといけませんし、呼吸も常に意識しなければ生きていくことができません。
もし、自分の体が全て意識下のみで動いているとしたら、寝てしまった時に全ての活動がストップしてしまいます。
それほど、潜在意識というのは重要な役割を果たしています。

潜在意識と負けパターン
潜在意識の役割は、「同じようにして活動し続ける」ことです。
そのため、今までやってきたことをそのまま同じように続けるという習性があります。
そして、潜在意識には、勝ち・負けという意識の概念はありません。
つまり、自分が失敗することや、ミスすることは、気付かない間に体が勝手に動いて失敗させようとします。
そのため、自分が失敗したことを分析することも大事ですし、同じ人間として過去に失敗をした人のことも同じくどのようにして失敗したのかを知ることも非常に大事です。
仕事、プロジェクト、起業、投資、事業…全てに当てはまることなのですが、まずは、どうやったら負けるのかということを、考えて、書き出して、とても意識してから、事を行うが基本だと考えています。
これはネガティブな思考ではありません。
気持ちはポジティブに、必ず成功させるために、ポジティブに「こうすれば負ける」ということを意識しておくのです。
事業を行う上で、負けパターンを意識してから、勝ちにこだわることが重要なのです。

勝って兜の緒を締めよ
「勝って兜の緒を締めよ」
という言葉があるように、勝ちや成功だけしか見えていなかったら、次のタイミングで負けてしまうのです。
非常に難しいことですが、負けパターンを先に見通せる人は、もし負けてしまったとしても次の手を打っているので、大敗せずに、次の事業・ビジネスに繋げることが出来るのです。